再編:願いを込めた水引結びのストラップ

2018年に作成した水引結びストラップ、めでたく完売して再販中です。
陶器ビーズを「叶結び」、「梅結び」の2つの結びで挟んだ ありそうでなさそうモチーフ、再登場です。

ありがたくも完売できた前回の作品はこちらです。
モチーフ詳細等は以前と変わりがないので、このページをご参照いただくとありがたいですが、ページを辿るのも手間でありましょうからw
こちらにも(*・ω・)ノ

しばらくは、この色合わせでストラップを作って行こうと思います。
在庫が切れたら、また同じ色合いでと考えています。
色合わせが変わることがあれば、新たに記事を書きますね。

作品が生まれたきっかけ

何か気軽に「ほい」っと手渡しできる、老若男女OKなもの と考えていました。
渡すからには、きっと一緒に何か願っているることがあるはず。
たとえ無意識であっても。

そこで思ったのです。
贈った人と受け取った人の願いって、同じなのかしら…( ・ω・)もきゅ?と

もしも、贈った人、受け取った人 それぞれの願い事が表向きは反対のことであっても、
その根っこは 「相手がきっと幸せでありますように」だろうなと。

そんな気持ちの流れを整えてくれるようなもの。

つい相手のためを思って、余計なことをしてしまうこともあるけれど
つい素直に「ありがとう」って言えないこともあるけれど
丸っと大らかに、「幸せになろうね」って言えるもの。

そんなシーンに寄り添えたらなぁ と思って作りました。

モチーフ詳細


縦:約5~6㎝強
横:約3~4㎝弱
陶器風ビーズ1個
水引結び 2個

使用水引は飯田水引です。

結び詳細

上:梅結び
下:叶結び

 モチーフ写真は表面で、叶結びの「口」部分が見えています。
裏に返すと「十」になっていて、表裏を合わせて「叶」の字になることから、叶結びです。

花水引、絹巻水引3本で結んでいます。
別々の結びではなく、叶結びを結んだあと、ビーズを通し梅結びを結んでいます。

梅結びは 魔除け、硬い結びつき、運気向上を意味するもので、シーンを選ばない万能結び。
叶結びは 読んで字のごとく「叶うこと」を形にしたもの。
それぞれ意味が込められています。

2つの結びを一気に結ぶので、2つの意味はより強く ( ´∀`)bグッ!

ストラップ金具

<カニカン付きストラップ>
長さ:約6.5cm
付属品:丸カン

こだわり製法

coa’s monoの作る水引アクセサリは 結びの「留め」について 針金を使わない、接着剤で留める方法で作っています。

そのために、留めた状態が確認しやすいように、作品販売ページにも止めた部分が確認できる写真を載せています。

新しいことも試しています。
前回は、防水のためにモチーフにラッカースプレーをかけていましたが、今回は水性アクリルニスを塗っています(`・∀・´)!
水引の糸に塗っても、風合いに遜色がなく…ただ、接着剤との相性がキモですね(;´・ω・)…

作品紹介

今回は9種類ご用意しました。
前回はナンバリングと主要な色のみのご紹介でしたが、水引の色合わせをした背景が伺える「名前」をそれぞれに付けました。

① 菖蒲

以前の「紫」と全く同じ色合わせです。
5月5日「端午の節句」は「菖蒲の節句」ともいいますが、
菖蒲の節句の場合の菖蒲は 花が咲く菖蒲(花菖蒲・アヤメ科)のことではなく、サトイモ科の菖蒲のことです。
現在ではそういった厳密な区別をされず、節句を祝うことが多いので、ここでもこだわりを捨てて馴染みのある花菖蒲の色のままにしています。

菖蒲は「勝負」との語呂合わせで「武運」を。
また「菖蒲」は、薬草ですので、「健康」につながります。
5月5日に拘らずとも、体を健康に保ち、様々な困難を乗り越えていくという意味で縁起が良いモノと考えました。

② 唐の春

水引の起源について、思いを巡らせ色合わせしたもの。

その起源については諸説あり、一説に「遣隋使の頃~日明貿易の頃の間に伝わった」という説があります。
私は、この説を押していますw

その期間に、一番中国が華やかだったとされているのは唐の時代。
唐の都、長安の春は如何ばかりか
と思い選んだ色合わせがこれです。

水引起源に関して、ネット上に散見する説は以下のようなものです。

「水引 起源」で検索すると検索の一番初めに出てくるのがこれら。

水引の起源は、小野妹子が隋から帰った際、同行した答礼使が持参した貢ぎ物に結ばれた紅白の麻紐にあり、そこから宮廷への献上品には紅白の麻紐で結ぶ習慣が生まれ、室町時代に麻紐の代わりに紙縒りに糊水を引いた水引になったといわれる。

水引(みずひき) – 語源由来辞典

ウィキペディアには語源由来辞典にあった説は載っていなかった…です。

その起源は定かではないが、室町時代日明貿易においてからの輸入品の箱全てに赤と白の縄が縛り付けられており、この縄は明側が輸出用の品を他と区別するために使用していたに過ぎなかったが、日本側がこの縄を贈答に使用する習慣と誤解し、以後の日本で贈答品に赤と白の紐をかけるようになったという説や、航海の無事を祈ったり海賊から守るための魔除けとして縄に塗った黒色毒が解くと赤色に変色したという説などがある。

水引 – Wikipedia

③ 新芽

春の初めに出てくる「芽」を色合わせしたものです。

札幌では、草木が芽吹き始めた頃にまだ雪が残っていることも少なくないです。
新芽が息吹き始める頃を七十二候では草木萌動(そうもくめばえいずる)といい、グレゴリオ暦で言えば3月のごくごく初めの頃。
…まったくもってその時期は、こっちではまだ春とは言えません…(;・∀・)

緑の持つ生命力にあやかれるように、あやかれる日を、春をじっと待ち望みます。

④ 桜

札幌では桜の季節は5月が本番。
そして梅も5月が本番…w
というのは、北海道神宮には桜と梅が一緒に植えられているからです。
一緒に一気に咲いている様は 見事です。
そこでお花見をしたときの記憶を辿った色合わせです。

⑤ 湖面の空

晴れた日に湖面に写った空の色の色合わせ。

中に行くほどに青が深くなり、外に行くほどに空を写して水が輝く…

視覚から色を合わせた作品です。

⑥ 春香の木

春になっても派手には芽吹かない樹木…一見、枯れてしまったのかなと思うけれど。
その実、しっかり命を刻む循環の流れに入っています。
木肌を見ると枯れ色を纏ってはいるものの、特が来ると新芽が出て枝を伸ばしていきます。
強かな命を思った色合わせです。
出来上がってみれば、秋にも通じる色合いでした。

⑦ 菫

菫を思い、水引を選んだところが、偶然の令和カラー…(;´・ω・)
色味を微妙に加減し並べ替えると、そんなに元号元号したカラーにも見えないんじゃないのかな…。
「令和」という元号になり、激動の日々が過ぎていますが…(・・;)

これは、菫の花の色合わせです。
かわいらしさを愛でてくださいませ。

そう言えば…「令和」になってから、一息ついて何かをいとおしく思うような時間を持ってていらっしゃいますか?
気ぜわしく不安な日々を過ごしていらっしゃるというならば、小さな菫をどうぞ寄り添わせて一息ついてくださいませ。

⑧ 金雲

深い青の夏の空。
太陽の光の加減で雲に金の路が浮かび上がっているように見える…
良いことがあるような気がする…行幸?
空から「大丈夫」という言葉をもらったような気持ちになります。

これも、視覚的な色合わせの作品です。

⑨ 梅の杜

和風の花と思う時に梅と桜を思う方は多いはず。
古くから今の形で咲いているのは梅の方なのです。
桜は品種を改良して江戸の末期に、色味も形も減税で一番有名な桜、ソメイヨシノが生まれました。

結びでも「梅結び」はあるけれど、「桜結び」ってそういえばないな…と思いつつ。

古くから今まで、杜に咲く梅に敬意を払いつつの色合わせです。
変わらぬもの、変わりゆくものと寄り添うもの としての梅に。

この作品の販売サイト

 BASE
https://coasmono.handcrafted.jp/items/19267293

 minne
https://minne.com/items/13802056